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フィラリアの予防時期になりました

5月から12月の8ヶ月間はフィラリアの予防時期となります。 フィラリアというと犬で有名な寄生虫ですが、猫でも感染することがあります。 フィラリアは蚊によって媒介される感染症で、蚊の刺し口から動物の皮膚内に侵入し、そこで成長しながら血管を探し当て、循環に侵入します。最終的には心臓内に寄生する体長15~30cmほどの大型の寄生虫です。 犬はフィラリアに感染しやすく、適切な感染予防をしないと大量寄生して心不全を引き起こすことがあります。 猫は元々フィラリアに対して抵抗性が強く、皮膚に侵入したとしても自分の免疫で排除できることが多いとされています。ですが、ひとたび循環内に侵入されてしまうと少数の寄生( […]

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避妊手術のススメ

避妊手術は望まれない繁殖を防ぐだけでなく、病気の予防や発情に伴うストレスを抑えることができます。 特に早期に避妊手術をすることで将来的な乳腺腫瘍の発生リスクを下げることができます。(6か月齢まで:91.0%、1歳まで:86.0%、2歳まで:11.0%、それ以降は効果なし) 猫ちゃんの乳腺腫瘍は悪性比率が高く(約90%)、増殖が激しく、転移を起こしやすい傾向にあります。 また、わんちゃんと比べて発生頻度は高くないですが、子宮蓄膿症なども予防できます。 室内飼育ですと、発情が来ても交配する機会がないため精神的に不安定になります。怒りっぽくなることや、頻尿や粗相をしてしまうことも増えます。また、特有 […]

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慢性腎臓病と飲水量の不足について

慢性腎臓病とは何らかの原因で腎臓の機能が3か月以上にわたり低下している状態を指します。 慢性腎臓病は加齢とともに増えていき、10歳以上の猫の30~40%の猫が発症すると言われています。   初期症状は多飲多尿(おしっこがたくさん出て、お水をたくさん飲むこと)ですが、この症状が現れる頃には腎臓の機能が残り1/3以下になってしまっています。 一般の血液検査で腎臓の数値(クレアチニン)が上がってくる頃には腎臓の機能は残り1/4以下になってからとされています。最近ではSDMAという項目も血液検査で調べることが可能になり、腎臓の障害が40%以上に進むと上昇するとされています。 症状だけでは早期 […]

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おしっこトラブルに要注意!(男の子の尿道閉塞を中心に)

前回に引き続き飲水量の低下に伴うトラブルを紹介します。 特に若い男の子が要注意! 飲水量の減少に伴いおしっこが濃くなります。また、膀胱にため込む時間が長くなるため、膀胱内での結石の形成が起きやすくなります。 代表的な結石は①ストラバイト結石および②シュウ酸カルシウム結石です。 この時期、特に問題になりやすいのは①のストラバイト結石で、比較的若い猫ちゃんに多くみられます。 結石はミネラルの結晶がくっつくことで形成されます。(水に塩を溶かしたとき、ある程度の濃さになると溶け切らなくなるのと同じ状態と思ってください。) 男の子はペニスがあるため、尿道が長くて、先端に行くほど細くなっています。砂粒状の […]

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冬場の飲水量の低下にご注意を!

寒くなってくると ・活動性の低下(猫ちゃんは寒さは苦手です) ・水温の低下(冷たい水を飲みたがりません) といった理由から飲水量の低下が起こりがちです。   飲水量が少なくなると泌尿器系のトラブルが多くなります。 3回に分けて お水を飲ませる工夫 尿石症 慢性腎臓病 についてお話ししたいと思います。   ~お水を飲ませる工夫~ まずは寒さにこごえてじっとしているとそもそも動いてくれません。適切に空調管理をして室温を温かくしましょう。もともと砂漠由来の動物とされていますので寒さには弱いです。また人よりも平熱が高いですので、人が感じている寒さ以上に猫ちゃんは寒く感じているのかも […]

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動物取扱責任者研修に参加してきました。

11月16日に群馬県主催の動物取扱責任者研修に参加してきました。 動物取扱責任者というのはペットホテルの業務を請け負う際に必要な資格を持った人物を指します。 今回の講習内容は『動物愛護管理法』の改正内容の確認や県の動物愛護に関する取り組みの紹介などでした。 その中で動物愛護センターでの譲渡事業に関する報告がありました。 令和1年度、群馬県全体の猫の引き取り数は1905頭、そのうち譲渡数417頭、殺処分数1461頭という数字でした。いずれも多くは子猫の数となっています。(現在成猫の野良は引き取りを断るケースが多いそうです。なお、殺処分=安楽死ではありません。) 殺処分数、減少傾向にあるとはいえ、 […]